「広告代理店のこれからは“代理”ではなく、“仲介”の時代です」
広告代理店・株式会社エクシム代表の西本和生はそう熱く語ります。
これまでの広告代理店は、供給者からの一方的な情報を流す存在になりがちでした。
SNSの登場で購買行動のプロセスが変化した現在、「消費者が本当に欲しい」と思う情報を届けられなければ広告代理店は生き残れなくなってきました。西本は「供給者の“代理”ではなく、消費者と双方を取り持つ“仲介”という『情報仲介モデル』への飛躍をずっと考えていた」と話します。
岐路に立つ広告代理店。西本は「その要因は社会的な動向にもある」とも。人口が減少するこれからの時代、新築住宅の着工数も目減りするのは明白。エクシムをはじめ不動産広告が大部分を占める広告代理店にとって、それは死活問題となります。
一方、拡大するのが中古市場です。相続などで手放される住宅をはじめ、住宅性能の向上により中古住宅は良質なストックとなり、その市場も年々広がりを見せています。
「ただ、新築と比べて広告宣伝費は見込めません」。
そう語る西本は2011年、既に布石を打っていました。
エクシム株式会社
代表取締役社長 西本 和生
代表取締役社長 西本 和生